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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻2号

1964年02月発行

講座 境界領域

Desmoplastic fibromaのレ線像と組織像

著者: 伊丹康人1 赤松功也1 井上哲郎1

所属機関: 1慈恵医大整形外科

ページ範囲:P.208 - P.211

文献概要

Desmoplastic fibroma
 本腫瘍はfibrosarcoma of boneと共にfibrouscentral tumorに属する良性腫瘍である.腹壁のdesmoid tumorにその組織像が類似した線維芽細胞由来の骨中心性腫瘍に対して1958年Jaffeが命名したものである.彼はdesmoidという組織学的な特徴を指摘すると共に"fibroma"という名称がついている"non-ossifying fibroma""ch-ondromyxoid fibroma"等から本腫瘍を区別することを企図したものである.
 したがつて,このdesmoplastic fibromaの独立性に疑義をもつものである.しかし,著者は彼のいるNew YorkのHospital for Joint Diseaseで,彼から本腫瘍の標本を数例見せられ,また自身でも経験するにいたり,まれではあるが,Jaffeのいわゆるdesmoplastic fibromaなる型の存在を肯定してよいと考えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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