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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻2号

1964年02月発行

講座 手術の実際

腰麻手技,腰麻後頭痛の予防と治療

著者: 白羽弥右衛門1 丸川美郎1 森本譲1 藤森貢2 加藤時雄2 御荘基信3

所属機関: 1大阪市立大学第外科学教室 2大阪市立大学医学部附属病院麻酔科 3大阪市加藤医院

ページ範囲:P.232 - P.240

文献概要

緒言
 全身麻酔法の進歩,普及した今日でもなお下腹部以下の手術には,腰髄麻酔(以下腰麻)が多くもちいられている.これは,手技が簡単で,手術に適した無痛域と同時に,筋肉の弛緩がえられ,しかも安価だからである.たとえば,本学麻酔科では最近3ヵ月間に1,243例の麻酔が行なわれたが,その14%にあたる167例が腰麻であつた.しかし,このように頻々と行なわれる腰麻には多くの合併症1,11,12,13,15,28,34,35)がある.麻酔実施直後におこる循環不全,悪心,嘔吐などの早期合併症には誰もが留意し,その対策25,28,35)も立てられているが,術後数日あるいはその後の合併症10,24)(多くは神経系障害2,20,24,37,41,34))は軽視されがちである.
 ここには,腰麻後合併症のうちもつとも多い頭痛症の原因,予防および治療法について記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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