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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻2号

1964年02月発行

検査 新しい検査法

小児手術症例における血清コリンエステラーゼ活性値

著者: 長島金二1 三川宏1 岩井誠三2

所属機関: 1東京医科歯科大学第2外科学教室 2東京医科歯科大学中央手術部

ページ範囲:P.261 - P.264

文献概要

Ⅰ.はじめに
 小児,とくに新生児,幼若乳児の肝機能検査を行なうにあたり,通常成人に使用している方法では,必要な検体量をえることが必ずしも容易ではなく,また採血等の技術的困難さも加わつて,これを日常の臨床に応用することは殆んど不可能に近い現状である.そこでわれわれは主として新生児,乳児を全身麻酔下に手術する場合に必要な肝機能を知る一つの方法として,血清コリンエステラーゼ活性値を測定して,これと血清蛋白量,赤血球数,血色素量,B.S.P.試験,血清黄疽指数,血清ビリルビン量等との関係をしらべ,血清コリンエステラーゼ活性値は,B.S.P.値や血清蛋白量とよく相関する結果をえたことについては,すでに臨床外科昭和38年6月号に発表したところである.
 今回はさらに年齢別(新生児・乳児・幼児)および疾患別(開胸・開腹.表在性手術群)に成績の検討をおこなつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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