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文献概要
症例
異型大動脈縮窄症の二手術治験例
著者: 広瀬洋一1 汐崎公太1
所属機関: 1新潟大学医学部外科教室
ページ範囲:P.267 - P.272
文献購入ページに移動はじめに
大動脈縮窄症は欧米では3000〜4000人に1例あるともいわれ1),必ずしも稀な疾患ではないが,本邦においては診断技術の進歩に伴い症例数が増加してはいるもののなお稀な疾患である.狭窄部が峡部以外のいわゆる異型大動脈縮窄症は欧米においてさらに稀とされているが,本邦では峡部の縮窄症よりも大きな比率を占めているようである.当教室において最近本症例,すなわち胸部下行大動脈縮窄症1例および上腹部大動脈縮窄症の1例を手術により治験し得たので報告し,成因および治療等について若干の考察を加えたいと思う.
大動脈縮窄症は欧米では3000〜4000人に1例あるともいわれ1),必ずしも稀な疾患ではないが,本邦においては診断技術の進歩に伴い症例数が増加してはいるもののなお稀な疾患である.狭窄部が峡部以外のいわゆる異型大動脈縮窄症は欧米においてさらに稀とされているが,本邦では峡部の縮窄症よりも大きな比率を占めているようである.当教室において最近本症例,すなわち胸部下行大動脈縮窄症1例および上腹部大動脈縮窄症の1例を手術により治験し得たので報告し,成因および治療等について若干の考察を加えたいと思う.
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