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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻3号

1964年03月発行

文献概要

講座 境界領域

Chondromyxoid fibromaのレ線像と組織像

著者: 伊丹康人1 赤松功也1 井上仁1

所属機関: 1慈恵医大整形外科

ページ範囲:P.350 - P.354

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Chondromyxoid fibromaとは
 本腫瘍は線維細胞基質の中に,これらの細胞から分化した軟骨性,ならびに粘液性組織を混在する良性腫瘍である.
 一般に良好な臨床経過と悪性化を疑わしめるような細胞学的所見との間に理屈のあわない不調和がある.したがつて,かつては軟骨肉腫や粘液肉腫と混同されていたこともある.1943年Jaffe,Lichtensteinは軟骨肉腫症例中から3例の本腫瘍を分類し,さらに1948年5例を加えて"Chon-dromyxoid fibroma"という名称を与えた.この腫瘍の特徴は奇異な核を有する小さな円形の腫瘍細胞よりなつており,細胞間物質はmyxoidの状を呈し,全体にあるいは部分的に膠原化して,成熟した結合織像を示すと共に(第4図)一部においては腫瘍細胞が軟骨細胞の前兆を示すような,すなわちChondroidの形をとつてくることである(第5図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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