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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻3号

1964年03月発行

文献概要

アンケート

手指の動脈血行不全にはどういう手術を選ぶか

著者: 石川浩一1 神谷喜作2 和田達雄3

所属機関: 1東京大学 2名古屋大学 3横浜市立大学

ページ範囲:P.388 - P.390

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 手指に動脈血行不全をおこす疾患には,外傷・塞栓・血栓による急性動脈閉塞,脈無し病・Buerger病・動脈硬化症などによる慢性動脈閉塞,Raynaud病病振動工具によるRaynaud症候群などの血管収縮性疾患,あるいは前斜角筋による一時的の血行障害,などがあり,これら血行不全をおこす原因のいかんによつて対策が異なるわけである.
 急性動脈閉塞に対しては,可能なかぎり早朗に病変部を露出して,塞栓や血栓を除去するよう方針を立てている.ただ,塞栓の場合には塞栓の部位を発見することも,これを除去することも容易であるが,原疾患となつている心疾患の管理に注意が必要であり,またのちに新しい塞栓が再発する可能性が多いことを知らねばならない.血栓症の場合には,閉鎖範囲が広く,動脈壁に変化をおこしていることが多いので,動脈切開を諸所におくとか,retrogademilkingを行なうとか,切開部にた伏在静脈のpatchgraftをおくとか,いう点に注意し,術後の動脈撮影などで動脈管再開を確かめることが必要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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