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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻3号

1964年03月発行

文献概要

症例

先天性新生児腸閉塞症の1例

著者: 石田堅一1 新井松雄1 津村整1 服部光男1

所属機関: 1川崎市立川崎病院外科

ページ範囲:P.399 - P.402

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はじめに
 先天性新生児腸閉塞症は,1911年にFockensが手術に成功した例を発表してから今日まで,欧米本邦の文献に約200例を数える.先天性腸閉塞症で閉塞中枢端および末梢側中枢側端の完全閉塞を呈するものは本邦では患者が生存した報告は過去5年間にはない.
 また外国でもその症例の約半数が手術後死亡したと報告されている,これは先天性腸閉寒症が未熟児に多くみられ,またその他の先天性奇形をも合併する(約6%を占める—Gross)などを考えねばならない.その他術前,術中,および術後の患者の管理および治療方針についても再考の余地があると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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