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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻3号

1964年03月発行

文献概要

症例

多発性穿通性空腸潰瘍を伴つた胃空腸横行結腸瘻の1治験例

著者: 中村浩一1 深田弘治1 岡野繁1 吉沢良平1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学綿貫外科

ページ範囲:P.404 - P.407

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はじめに
 術後消化性空腸潰瘍は胃十二指腸潰瘍手術後に発生する重要な合併症の1つであるが,それが横行結腸に穿通した場合これを胃空腸横行結腸瘻と呼び,胃切除後には極めて稀なものとされている.われわれは最近胃切除後空腸に多発した消化性潰瘍のうち1ヵ所が横行結腸に穿通して,胃空腸横行結腸瘻を形成した症例に遭遇し,手術的に一応治癒せしめうる機会をえたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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