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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻4号

1964年04月発行

文献概要

論説 胃初期癌

胃初期癌の概念

著者: 田中早苗1 清水準也1 岡島邦雄1 小林淳一1 岩藤隆昭1 榊原宣1

所属機関: 1岡山大学第1外科教室

ページ範囲:P.443 - P.446

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はじめに
 胃癌は,その初期において無自覚であり,たとえ症状を訴えるにしても胃癌に特有な定型的症状がないために他の胃疾患と誤られて手おくれになることが多い.最近これら無自覚的胃癌の発見を目的とした胃の診断法がおこなわれるようになり,これら無自覚的胃癌患者がわれわれのもとへ手術を希望してくるようになつたので,以前は偶然の機会にしかみられなかつたような初期の胃癌が手術対象となるようになつてきた.そこでわれわれは,教室の胃癌手術例を対象として検討し,われわれが取扱つた症例から眺めた初期癌の概念についてのべてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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