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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻6号

1964年06月発行

文献概要

講座 外科領域

小児外科における水分電解質の問題(その3)

著者: 石田正統1 沢口重徳1 大部芳朗2

所属機関: 1東京大学木本外科教室 2東京大学小児科教室

ページ範囲:P.782 - P.789

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V.K代謝
1.Kの分布
 前講にのべたNaはその大部分が細胞外域に存在し,細胞外液陽イオンの90%以上を占めるのに対し,Kはその大部分が細胞内に存在する.既述のごとく体K量は新生児45mEq/kg,成人55mEq/kgで年齢的差異は比較的少ないが,分布はやや異なり新生児ではその約60%が筋肉に,20%が脳に,残りが細胞外液,骨その他に分布する.これに対し,成人では約80%が筋肉に,残りが脳,細胞外液,骨その他に存在している.これら体Kの大部分は放射性同位元素K42により速かに交換される35)
 KはMg,燐とともに細胞の主要構成電解質であり,また細胞内外の滲透圧および酸塩基平衡維持,細胞内代謝ことに酵素反応,神経筋機能などに重要な役割を演じている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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