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医学教育について,特に臨床医学教育の改革(2)
著者: 織畑秀夫1
所属機関: 1東京女子医科大学
ページ範囲:P.801 - P.802
文献購入ページに移動 前号で現行の社会保険医療制度の諸欠陥から生まれた弊害として卒業後の若い医師の勉学の意慾が失なわれて,大学における医学教育が存在の意義を失なうことから,臨床医学教育の直髄である医局における教育を大学の教育課程の中に移すことが必要であるという主張を述べました.私どもの東京女子医科大学ではこの観点から約3年前の昭和36年4月以来最高学年を約1年間,各科医局に配属して各科医局員と一緒に病床について修練する教育方式を採用しました.
この方式の採用になるまでの経過としてはいろいろと準備段階があつたわけでありますが,最大の推進力となつたものは現行の社会保険医療制度の弊害を如何にして是正すべきかという点に学長はじめ各教授が目覚めていたことにあるといえます.ただ多くの教授が障害として挙げた項目の中,もつとも強かつた点は教育に当るスタッフが少ないということであります.
この方式の採用になるまでの経過としてはいろいろと準備段階があつたわけでありますが,最大の推進力となつたものは現行の社会保険医療制度の弊害を如何にして是正すべきかという点に学長はじめ各教授が目覚めていたことにあるといえます.ただ多くの教授が障害として挙げた項目の中,もつとも強かつた点は教育に当るスタッフが少ないということであります.
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