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臨床病理検査についての2,3の意見
著者: 福田純也1
所属機関: 1慶応大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.802 - P.803
文献購入ページに移動 臨床病理検査には,1)手術材料の組織診,2)生検(試験切除)材料の組織診,3)穿刺液,喀痰その他の塗抹細胞診がある.これらの諸検査の過程は,症候の確認—局所の十分な肉眼的観察—材料の採取(塗抹を含む)—固定—切り出し—包理—薄切—染色—封入—鏡検(診断)であり,固定までを臨床の先生方が,切出しと包埋以後を病理関係青が担当することになる.したがつて,臨床病理検査が正しく行なわれるためには,(1)上記諸過程の実施の適否,(2)検査目的を十分認識した上での臨床と病理の連絡の密接さが重要なのである.本稿では,これらの問題について,あまり形式ばらずに外科臨床に役立ちそうなことを思いつくままに記すことにする.
1)臨床関係の事項をできるだけ詳しく病理担当者に通知していただきたい.年齢,性,職業,(現在ならびに過去の)住所,臨床診断,臨床経過,他の臨床検査,揚合によっては治療方法(特に手術材料については術式を含めて)等である.
1)臨床関係の事項をできるだけ詳しく病理担当者に通知していただきたい.年齢,性,職業,(現在ならびに過去の)住所,臨床診断,臨床経過,他の臨床検査,揚合によっては治療方法(特に手術材料については術式を含めて)等である.
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