icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻6号

1964年06月発行

文献概要

症例

破傷風患者をアメリゾールの筋注で治療した経験

著者: 福田浩三1 安井貞夫1 岡昭1 斉藤喜八1 鈴木正康1 天野嘉之1

所属機関: 1名古屋大学医学部第一外科

ページ範囲:P.811 - P.813

文献購入ページに移動
はじめに
 破傷風患者に接する機会は年々少なくなつていく感があるが,ひとたび本症の激烈な筋痙攣発作を呈する患者を日前にすると,あらためてその治療法について,誰しも強い関心と,いささかの懸念を抱かざるをえないであろう.最近私共は,一破傷風患者に対し,従来の治療のほかに新しい試みとして,クラーレの一種である筋弛緩剤塩化ツボクラリンd-Tubocurarine chloride(アメリゾール 武田)を長期間筋注使用して良好な結果をえたのでここに報告して諸賢の御参考に供したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?