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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻7号

1964年07月発行

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外科学会印象記—乳腺の部

著者: 藤森正雄1

所属機関: 1群大

ページ範囲:P.977 - P.977

文献概要

 乳腺に関する演題には,出血乳房に関するもの,乳腺腫瘍の酵素化学的研究,性染色質からみた乳腺腫瘍の内分泌相関についてのものが各1例ずつあつた.
 門馬氏(金沢病院)は出血乳房58例をとりあつかつて,その原因となるのは乳癌,乳腺症,管内性乳頭腫が多く,管内乳頭腫は全例出血乳房を呈すると述べた.また出血乳房には腫瘤を明確に触知できないものがほぼ1/3あり、そのうちには乳癌が少数ながらあるから注意を要するとしている.天晶氏(慶大)はこれに出血乳房12例の追加報告を行ない,その原因をなすものは管内乳頭腫および乳癌であり,管内乳頭腫は出血乳房を呈することが多いこと,出血乳房では腫瘤を触知できなくとも管内乳腫の可能性が大きく,この際は腫瘍を剔出すればよいとしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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