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特集 小児外科
Hirschsprung病の治療方針に対する検討
著者: 伝田俊男1 勝俣慶三1 秋山洋1 一色昇1 遠藤大滝1 井上迪彦1 石井勝己1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室
ページ範囲:P.1035 - P.1046
文献購入ページに移動Hirschsprung病は,高度の排便障害,腹部膨満を主徴とする先天性疾患であり,Hirschsprungが1887年はじめて独自の疾患として記載した.
本疾患は,まれには成人例の報告1,2)もあるが,その多くは新生児期に発症するものである,従来は,この時期に診断不明のまま放置されたり,あるいは保存的に治療され,幼児期まで生存し得た症例のみを観察していたために,その症例数もきわめて少なかつた.
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