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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻9号

1964年09月発行

文献概要

特集 脳・頸部・胸部の症例

術後の甲状腺クリーゼの経験例

著者: 尾山力1

所属機関: 1北海道大学医学部麻酔科

ページ範囲:P.1201 - P.1204

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1.症例
 35歳女子.病名:バセドウ氏病.主訴:前頸部腫脹,突眼症,心悸亢進.経過:7〜8年前より上記症状現われ始め抗甲状腺剤による治療をうけてきた.入院時には下肢の強い脱力感,無月経,流汗,熱感,食欲不振,消化不良なども訴えた.
 検査所見:血圧156/72mmHg,脈搏86/分,体重50kg.入院時昭和36年11月2日,BSP=12.5%,血清蛋白=6.4%,クンケル=9KU.,チモール=1.9M.U.,総ビリルビン=0.5mgであり,BSPからすれば肝機能低下がみられた.血清電解質はNa=147mEq/L,K=4.6,Cl=109,Ca=11.9であつた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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