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文献詳細

雑誌文献

臨床外科19巻9号

1964年09月発行

文献概要

特集 脳・頸部・胸部の症例

超速効性Barbiturateによる麻酔導入時の心電図の変化—麻酔専門医による影響

著者: 武島晃爾123 埜田健吾2

所属機関: 1広島大学医学部薬理学教室 2国立広島療養所 3広島赤十字病院

ページ範囲:P.1271 - P.1277

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 1918年に心電図の技術がはじめて医学界に紹介されて3年後に初めて麻酔の分野にも応用された1)2).爾来,各種麻酔剤の自律神経系に対する影響について心電図が応用され,これに関する多くの発表がある3)−8)
 気管内挿管の循環器系に対する影響を心電図で調査した報告は1940年が最初であり,気管内挿管により,心電図上変化のあることがその後多くの文献にあらわれるようになつた10)−26).これらの者の大多数は60%以上において次のような変化があらわれると報告している.すなわち,電気軸の変化,洞性の徐脈ならびに頻脈,心房性細動,結節調律,ブロック,心室性領脈,Bigeminalventricular tachycardia,心室性の期外収縮,P波の低下,PR間隔の延長または短縮,QRSの棘高の減少,QT間隔の延長または短縮,T波の平低化,およびSTの下降等である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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