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臨牀例
ペニシリン濾液の外用について
著者: 早川滋美1 眞野春彥
所属機関: 1名古屋赤十字病院外科
ページ範囲:P.37 - P.39
文献購入ページに移動緒言
現在我が國に於けるペニシリンの生産は漸次増加しつゝあるも,尚其の製品少く且高價にして一般使用不可能なる爲,我々は直接ペニシリウムを培養し,その培養濾液を製造し,それを化膿創の外用洗滌に使用し,その臨牀的使用價値について研究した。培養基はCzapeck-Dox培地,及びこれに肉エキス,ペプトン各1%加えたCzapeck—bouillon培地,蛹培地,大豆培地等を使用し,菌株は名大久保氏のP. C株,米國B2,B21,Q176菌株を使用した。濾液は7-10日で最高力價を示した,時に無菌的操作のもとに菌蓋を濾別し0.3%の割にタンニン酸を加へ,5分間熱湯中に加熱し蛋白を沈澱させた後これを濾過し0.4%の割に食鹽を加へて等張液としてこれを氷室に保存して創傷に外用洗滌,内服吸入に使用した。
現在我が國に於けるペニシリンの生産は漸次増加しつゝあるも,尚其の製品少く且高價にして一般使用不可能なる爲,我々は直接ペニシリウムを培養し,その培養濾液を製造し,それを化膿創の外用洗滌に使用し,その臨牀的使用價値について研究した。培養基はCzapeck-Dox培地,及びこれに肉エキス,ペプトン各1%加えたCzapeck—bouillon培地,蛹培地,大豆培地等を使用し,菌株は名大久保氏のP. C株,米國B2,B21,Q176菌株を使用した。濾液は7-10日で最高力價を示した,時に無菌的操作のもとに菌蓋を濾別し0.3%の割にタンニン酸を加へ,5分間熱湯中に加熱し蛋白を沈澱させた後これを濾過し0.4%の割に食鹽を加へて等張液としてこれを氷室に保存して創傷に外用洗滌,内服吸入に使用した。
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