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臨床例
副膵に依り慢性腸狹窄症を惹起せる1症例に就て
著者: 思田光明1 小林太郞1
所属機関: 1千葉醫科大學第二外教室
ページ範囲:P.37 - P.38
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1840年Engelは副膵に關して始めて記載した。爾來内外に亙り其の多數の報告例を見るが,主として剖見の際の發見例が多い。腸管に出現して臨牀的に種々の障碍を惹起した症例は稀である。最近我が教室に於て余等は空腸上部に發生し慢性腸狹窄症を起し十二指腸の著しく移動性になつた1例を經驗したので茲に其の大要を述べ,諸賢の御批判を仰がんと思ふ。
1840年Engelは副膵に關して始めて記載した。爾來内外に亙り其の多數の報告例を見るが,主として剖見の際の發見例が多い。腸管に出現して臨牀的に種々の障碍を惹起した症例は稀である。最近我が教室に於て余等は空腸上部に發生し慢性腸狹窄症を起し十二指腸の著しく移動性になつた1例を經驗したので茲に其の大要を述べ,諸賢の御批判を仰がんと思ふ。
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