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文献詳細

雑誌文献

臨床外科20巻1号

1965年01月発行

グラフ

経皮的脳血管撮影法

著者: 桑原武夫1 相羽正1

所属機関: 1東京大学医学部脳神経外科

ページ範囲:P.5 - P.9

文献概要

① は我々の用いている撮影器具である.このように注射針と注射筒とを内径3〜4mm,長さ30〜50cmのビニール管で接続して用いる.接続部はリュアロック式コネクターを使用し注入時に造影剤が漏れないようにしてある.これにより撮影者がレントゲン線曝射から避けることができ,また注入時の注射針の移動を防止して注入を容易にすることができる.注射筒は頸動脈,椎骨動脈撮影の場合は10cc,逆行性上腕動脈撮影では30ccのものを使用する.注射針は外径0.8mm (V8-JIS規格)〜10mm (V 10),長さは頸動脈撮影用6cm,椎骨動脈撮影用7.5cm,逆行性上腕動脈撮影用4.5cm程度のものが適当である.
② 動脈撮影用注射針は針先を通常の注射針よりかなり短かく,鈍角に切つてあるがこうすることによつて動脈壁内注入や針先がつきぬけてextravasationをおこす危険を防ぐことが出来るしかし頸動脈撮影の場合は通常の輸血針を代用することも可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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