文献詳細
グラフ グラフ解説
唾液腺撮影法
著者: 川島健吉1 鈴木宗治12 宮国俊雄1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1外科学教室 2東京医科歯科大学医学部放射線医学教室
ページ範囲:P.1325 - P.1330
文献概要
今日広く行なわれている唾液腺撮影法は,唾液腺管開口部に先端の鈍な針またはカニューレを挿入し,直接造影剤を注入しながら,あるいは注入直後に撮影する5)6)9).管開口部を消息子で拡大したり,ときには切開を加えることもある,造影剤は沃度油(40%Moljodol)11),Myo-sil8)あるいは水溶性沃度造影剤(76%Urografin10)などが用いられる,針またはカニューレと導管壁との隙間から造影剤が口腔内に逆流しない工夫もいろいろなされている4)11).針尖で管壁を傷つけたり術者の手がX線に曝射されないようにカテーテルを使用する者もある6)8).われわれも柔軟性ガイド・ワイヤーでポリエチレン管を唾液腺管内に導入する方法を用いはじめてから,すでに150例ちかくの症例を経験し十分満足すべき結果をえているので主としてその手技についてのべることにする.
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