icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科20巻10号

1965年10月発行

文献概要

論説

ファイバースコープならびに胃カメラ所見についての臨床的考察—ことに胃切除後残胃所見について

著者: 前田昭二1 比企能樹1 守谷孝夫1 東条慧1 榎本耕治1 山本修三1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部外科学教室

ページ範囲:P.1345 - P.1351

文献購入ページに移動
 切除胃標本の病理組織学的研究の基礎がKon-jetzny1)2)らにより確立されつつあつた1920年代に,これと並行してSchindler3)4),Gutzeit5),Hen-ning6),Moutier7)らにより胃鏡学的研究もしだいにその形態を整えつつあつたが,1932年Wolf-Schindler8)型軟性胃鏡が発明されるにおよび胃鏡検査法はごく一般に実施されるようになつた1950年胃カメラ9)10)がわが国で発明されたが,この検査法は操作が比較的容易であることおよびその優秀な記録性から急速に発展したが,一方1962年従来の軟性胃鏡と全く光学系を異にし,著しく柔軟性に富んだファイバースコープ11)12)13)が輸入されてからl4)15)16),胃内視鏡検査は著しく普及した.慶大外科学教室でも1947年以来Wolf-Schin-dler型軟性胃鏡の改良型および胃粘膜撮影装置を併用したGastro-Photo-Scope17)を併用し,慢性胃炎,胃潰瘍,胃癌の診断に努め,一方独自の見解に立脚した慢性胃炎の分類法を発表してきた18)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?