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文献詳細

雑誌文献

臨床外科20巻10号

1965年10月発行

文献概要

手術手技

直腸脱の手術手技

著者: 盛弥寿男1

所属機関: 1大阪医科大学外科

ページ範囲:P.1392 - P.1394

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 結論をまず述べるならば直腸脱の手術方法はまだ完成されていない.これは直腸脱の成因がまだ十分明らかに把握されていないことによる.
 今までに直腸脱の原因とされているものをあげると 1.肛門括約筋が薄弱であること 2.直腸の周囲組織が粗鬆で固定が弱いこと 3.直腸間膜S状・結腸間膜が長すぎること 4.直腸膀胱窩(女子ならばDouglas窩)が異常に深いこと 5.骨盤底が弱いこと 6.下部直腸の走行が仙骨に沿つて彎曲せず垂直に近い走行をとつていること などがある.
 したがつてこれらの原因を除こうとする手術があるわけであるが,従来発表されている手術術式を目的によつて分類するとつぎのようになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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