文献詳細
特集 熱傷の治療
文献概要
はじめに
重症熱傷の死亡率は初期のショック期の治療の進歩にもかかわらずその後に起こる感染のためあまり改善されていない1)2)3).東京消防庁の昭和39年度1ヵ年間の統計によれば第1表のごとく救急車による熱傷患者の収容数は合計835名である.
また東京都鑑察医務院の死因調査統計によれば同年度の火熱傷に原因する死亡例は55例に及んでおり,そのうち0〜4歳が12例(22%)を占めている点は注目に価する.
重症熱傷の死亡率は初期のショック期の治療の進歩にもかかわらずその後に起こる感染のためあまり改善されていない1)2)3).東京消防庁の昭和39年度1ヵ年間の統計によれば第1表のごとく救急車による熱傷患者の収容数は合計835名である.
また東京都鑑察医務院の死因調査統計によれば同年度の火熱傷に原因する死亡例は55例に及んでおり,そのうち0〜4歳が12例(22%)を占めている点は注目に価する.
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