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文献詳細

雑誌文献

臨床外科20巻11号

1965年11月発行

文献概要

他科の意見

消化器疾患についての外科への希望(2)

著者: 山形敞一1

所属機関: 1東北大学医学部山形内科教室

ページ範囲:P.1582 - P.1583

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Ⅳ.Dumping症候群
 胃癌の場合には,現段階では胃切除手術以外に有効適切な方法は今の処存在していないから,早期診断と早期手術の重要なことは異論のないところであろう.
 しかし胃ポリープや胃潰瘍の場合には,時として胃切除手術の適応の決定に迷うことがしばしばである.もちろん,これらの癌変性の疑いがあれば,切除手術も止むを得ないことであるが,悪性化のおそれのない場合に手術に踏み切るかどうかは議論のわかれるところである.私は胃潰瘍穿孔の場合や失血死のおそれのある出血性潰瘍に対しては,手術をすすめることにしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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