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文献詳細

雑誌文献

臨床外科20巻12号

1965年12月発行

文献概要

外来の治療 実地医家のための外来治療・7

外来における脳神経外科関連疾患の治療(1)

著者: 渡辺茂夫1

所属機関: 1社会保険中央総合病院脳神経外科

ページ範囲:P.1676 - P.1678

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はじめに
 「脳神経外科」が医療法に認められて,わずか1ヵ月余であつて記念すべき時代の進展である.私が脳神経外科の外来を独立させたのが昭和25年であつて,十有五年の星霜が流れた.もちろん,神経外科は広い意味における神経学の一部であって,毎日外来において診療する症例では,新しい領域における神経学の開拓すべき一面であつて,広義の神経学と神経外科学とは表裏一体である.脳神経外科「クリニック」を訪れる患者は,広い意味での神経学的疾患と,時に,偶々,精神的疾患もまぎれこんで来る.脳神経外科の外来疾患はこの意味で大きく「脳神経センター」としての組織を作る必要がある.しかし現実に外来を訪れる頭部疾患の中で,外来において治療できるものがきわめて多い.最近の経験から頻度の高いものを選んで見た.これらの中には,将来手術の必要のものも含まれることもあり得るが前述のごとく,神経学的疾患と神経外科的疾患とは自ら共通の母体を有している.まずこれを来院する患者の主訴を分析して見ると大きく三つに分けることができる,これらの主訴を持つて訪れるものを頭部疾患の外来患者として取扱つている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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