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超音波血流計について
著者: 尾本良三1
所属機関: 1東京大学医学部第2外科
ページ範囲:P.1732 - P.1732
文献購入ページに移動 血流量の測定は循環動態の検査項目の中でも特に重要なものの一つである.血流を直接的に測定するには熱流量計,電磁流量計,超音波流量計,核磁気共鳴吸収を用いる方法,白金型血流計など種々の方法が行なわれているが,そのなかでも電磁流量計は,すでに内外で市販品もありここ数年来わが国においても,かなり多くの施設で使用されるようになつてきた,電磁流量計のうちでも血管を切断せずに,血管外から血流を測定するタイプのものは,臨床的にも埋込み可能であつて,その価値は高い.しかし現在入手しうるこれら電磁流量計にも,なかなかの難点があるのであつて,その一つ二つをあげてみると,かなり高価であることまた,トランスデューサの小型化に伴つての性能の不安定さや再現性の問題などである.特に不安定さということは,ユーザーとしては,有難くないことである.
さて,ここでとりあげる超音波血流計,一正しくは血流速度計であるが,これは将来,電磁流量計の欠点を一部補い,用途によつては,十分普及しうるものと思われている.本年8月東京で開かれた第6回国際医用電子,生体工学会議においても,内外から超音波血流計に関する五つの論文が発表され,大いに注目をあびた.また同会議のSpecial groupmeetingでも,超音波流埴計がテーマの一つにとりあげられ,熱心な討論が行なわれた。今後急速に,この方法の進歩がなされる可能性がある.
さて,ここでとりあげる超音波血流計,一正しくは血流速度計であるが,これは将来,電磁流量計の欠点を一部補い,用途によつては,十分普及しうるものと思われている.本年8月東京で開かれた第6回国際医用電子,生体工学会議においても,内外から超音波血流計に関する五つの論文が発表され,大いに注目をあびた.また同会議のSpecial groupmeetingでも,超音波流埴計がテーマの一つにとりあげられ,熱心な討論が行なわれた。今後急速に,この方法の進歩がなされる可能性がある.
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