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外科の焦点
動脈瘤性脳出血の外科
著者: 半田肇1
所属機関: 1京大医学部脳神経外科
ページ範囲:P.415 - P.426
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脳動脈瘤性の出血と云えば,臨床的には大多数がクモ膜下出血の症状を呈するが,出血の部位から云えば,1)出血がクモ膜下腔にのみ限局するもの,2)まずクモ膜下腔に出血し,ついで脳実質内にも破れるいわゆる脳膜・脳内出血,および3)出血がまず脳実質内に起り,ついで脳膜に達するいわゆる脳内・脳膜出血の三つに大別出来る.
2),3)の場合,すなわち脳内出血を合併する場合は,手術が唯一の治療法で,血腫除去後,動脈瘤の処置を行なう必要がある.これに対し,1)の場合の手術目的は,ほとんどが再出血を防止することにある.したがつて,この場合には当然手術の可否,手術時期,手術方法などが問題になる.
脳動脈瘤性の出血と云えば,臨床的には大多数がクモ膜下出血の症状を呈するが,出血の部位から云えば,1)出血がクモ膜下腔にのみ限局するもの,2)まずクモ膜下腔に出血し,ついで脳実質内にも破れるいわゆる脳膜・脳内出血,および3)出血がまず脳実質内に起り,ついで脳膜に達するいわゆる脳内・脳膜出血の三つに大別出来る.
2),3)の場合,すなわち脳内出血を合併する場合は,手術が唯一の治療法で,血腫除去後,動脈瘤の処置を行なう必要がある.これに対し,1)の場合の手術目的は,ほとんどが再出血を防止することにある.したがつて,この場合には当然手術の可否,手術時期,手術方法などが問題になる.
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