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論説
後腹膜腫瘍
著者: 浅倉義弘1 高橋希一1
所属機関: 1東北大学医学部葛西外科
ページ範囲:P.463 - P.468
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後腹膜腫瘍は,Morgagniにより最初に記載されたと云われているが,本腫瘍を初めて定義したのはLobstein (1829)で,彼はこれを"横隔膜から骨盤無名線に至る後腹膜腔に発生し,後腹膜部に存在する諸臓器と関係のない腫瘍"と定義した.以来,本腫瘍の報告は内外ともにかなりみられるが,それでも数多い疾患ではなく,本邦ではまだ300例に達していない.われわれは最近3例の後腹膜腫瘍を経験したので,その概要を報告するとともに,東北大学第二外科における後腹膜腫瘍について集計的考察を加え報告する.
後腹膜腫瘍は,Morgagniにより最初に記載されたと云われているが,本腫瘍を初めて定義したのはLobstein (1829)で,彼はこれを"横隔膜から骨盤無名線に至る後腹膜腔に発生し,後腹膜部に存在する諸臓器と関係のない腫瘍"と定義した.以来,本腫瘍の報告は内外ともにかなりみられるが,それでも数多い疾患ではなく,本邦ではまだ300例に達していない.われわれは最近3例の後腹膜腫瘍を経験したので,その概要を報告するとともに,東北大学第二外科における後腹膜腫瘍について集計的考察を加え報告する.
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