icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床外科20巻6号

1965年06月発行

文献概要

特集 腹部疾患縫合不全

結腸手術の縫合不全

著者: 石川義信1

所属機関: 1弘前大学医学部外科

ページ範囲:P.719 - P.721

文献購入ページに移動
Ⅰ.まえがき
 麻酔,化学療法の発達,さらには術前術後の患者管理に関する知見の進歩と相俟つて,外科手術の適応が拡大された今日,胃腸管手術後の縫合不全あるいは腹膜炎などは,ほとんど問題にならなくなつた.しかしながら,腸管中,結腸は解剖学的および生理学的特異性から,その手術にさいしては縫合不全なきよう,術前術後処置および術中操作に細心の注意を払わなければならない.
 結腸直腸切除にてもつとも多い直腸癌の手術は直腸切断術および人工肛門造設術であり,縫合不全は問題とならないので,ここでは主として結腸切除術を施行するにあたり,縫合不企防止上留意すべき点について,著者の手技を中心に考察してみる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?