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特集 術後感染症
肺癌における術後感染症
著者: 篠井金吾1 早田義博1 於保健吉1 林源信1 河村一太1 吉田知司1 斉藤雄二1 菊田一貫1 千葉彰彦1 辻啓次郎1 仲本嘉見1 清水正男1
所属機関: 1東京医科大学外科教室
ページ範囲:P.861 - P.866
文献購入ページに移動しかし,最近術後の感染症は化学療法の発達や麻酔技術が進歩し,手術前後の管理の向上と相俟つて,手術合併症も減少の傾向を示しているが,その反面,悪性腫瘍に対しての術前および術後の照射療法が普及され,手術適応範囲の拡大が計られ,肺癌においても近時術前照射の症例が増加し,その結果,副作用として術後の気管支断端移開による気管支痩の併発をみた症例等の報告が散見され,その他手術創の治癒遷延や皮膚の放射線潰瘍などが懸念されている.また開胸手術後の感染に関連して起炎菌の耐性の問題も起こり,その予後および治療も複雑性を増している.
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