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文献概要
診断のポイント・6
新生児のイレウス
著者: 松林冨士男12 小金沢滋2 海老沢健二2 吉井勇2 戸塚哲男2 佐藤薫隆2
所属機関: 1日本医科大学 2佼成病院外科
ページ範囲:P.889 - P.892
文献購入ページに移動受持医(小金沢)患児は生下時体重3,415g,胎齢309日の成熟児で,当院で出生し,妊娠,分娩共に特記すべき異常なく,生後28時間で腹部膨満著明となり,グリセリン5ccの浣腸により初めて大量の胎便の排出がありました.胎便々性は正常で,この胎便排出により,腹部膨満は一時軽快しましたが,3時間後再び膨満し初め,さらに5時間後より嘔吐するようになりました.そしてさらに4時後すなわち生後43時間では,持続的に吐出する嘔吐内容によつて,口角部に糜爛を生じてきました.そこでX線検査が行なわれましたが.はつきりした診断が得られず,また腹部膨満はますます増大する傾向が見えたため,小児科へ紹介されました.
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