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文献詳細

雑誌文献

臨床外科20巻7号

1965年07月発行

文献概要

外国雑誌より

Basedow症におけるLATSの意義

著者: 渋沢喜守雄1

所属機関: 1国立王子病院

ページ範囲:P.936 - P.936

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 long-acting thyroid stimulator(LATS)はAdams & Purves(Proc.Univ.Otago Med.School34:11,1956)の報告以来,ひろく承認され,本邦でも野口博士(J.Cl.Endocr.24:160,1964)の追加研究がある.B病がLATSによるものなら,活動期BにはLATSが100%に証明され,治癒後は消失しなくてはならぬはずだが,今日のところ30〜40%の活動Bに証せられるにすぎぬ,(Solomon,D.H.Cl.Res.12:119,1964).McKenzie,Purvesらの改良法で濃縮した成績では100%に証明されるという(Werner編.Thyrotropin,C.C.Thomas,1963).したがつてLATSが証されぬときは連続何回も検すべきであるが,そうした微量のものでBがおこるのか.McKenzie(JCE 25:425,1965)はB病5例をI131で全治せしめたが,その後2年,依然としてLATSは血中に全例みとめられている.35年前亜全別でeuthyroidとなった患者血中になお,高価のLATSが証明されている例もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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