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文献詳細

雑誌文献

臨床外科20巻7号

1965年07月発行

文献概要

MEDICAL Notes

熱傷免疫療法/慢性膵炎

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所属機関:

ページ範囲:P.938 - P.938

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 熱傷の初期ショック相の死亡は現在残り,むしろ,2〜3週後のfulminating toxemia死が最も多い.Sim-onart (Tr.Am.Coll Phys.20:50,1952)によると数時間から数日後に患者血漿euglobulin分屑に毒性物質が証明されるという.Feodorov (Proc.VI.Internat.Soc.Blood.Transf.p.54,1956)一派は回復期患者血清を用いて重症熱傷治療に卓効をみとめた.体温は低下し,白血球正常化し,呼吸困難が去つたというし,創治癒,上皮形成も促進された.しかし,これに反しPus-hkar (Khirurgia p.948,1955)は体表15〜90%のⅡ〜Ⅲ度熱傷に同様の免疫療法が奏効しなかつたとしている.熱傷皮膚に対する抗体は3〜8日ごろ証明され一旦消失するが回復期に再びあらわれ約6ヶ月つづく.ソビエトとアメリカとを比較すると,回復期血清を用いた治療成績はアメリカの方が最近はよいようだ.英国ではNationalResearch Council(1963)で,免疫療法がとくにすぐれているという有意の結論は得られていないとしている.英国のCraig (Plast.Reconst.Surg.35:263,1963)は10歳以下,体表35%以上のfull-thickness burn 10例を,18〜65歳の熱傷回復期の血清で治療した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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