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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻1号

1966年01月発行

文献概要

外国文献

ジギのestrogen作用,他

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所属機関:

ページ範囲:P.130 - P.133

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 ジギトキシンはcyclopentenophenanthrene核をestra-diolと共通にもち,LeWinn (New Engl.J.Med.248:316,1953)がその持続投与で女性乳房を惹起したと報告,Masukawa (Obst.Gyn.16:407,1960),Koss(Acta cyto.6:519,1962)は閉経期婦人にその投与で腟上皮cornificationの発来することを報告し,ジギが何かestrogen様作用をもつらしく思われる.Navab (J.A.M.A.194:0,1965)は55〜90歳の心疾患婦人52伊1にdigitoxin 0.1〜0.2mg,3カ月〜15年投与,心gly-cosideを全く使わぬ同年齢婦人50例を比較した.2年以上使用20例では腟扁平上皮のmarked maturation(estrogen作用高度),2年未満2例同様,2年未満3例中等度maturation,他の短期間26例では上皮atrolphicで対照と同じ.estrogen作用顕著の5例ではgonadotro-phin分泌亢進はない.ジギが単独でestrogen作用を発揮したか,合併する肝不金が寄与したか確定はしえないが,用いた限りの肝機能検査では肝正常だつた、こうなると,乳癌患者などでは,ジギを長く使うことは避けなくてはならなくなり,注目される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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