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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻10号

1966年10月発行

文献概要

他科の知識 顔面形成の基本手技・3

立体の手術

著者: 丹下一郎1

所属機関: 1順天堂大学形成外科

ページ範囲:P.1434 - P.1438

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はじめに
 厳密にいえば,手術というものはすべての場合に立体的であり,3次元的な拡がりを有する.しかし,ここでとくに「立体の手術」を区別する理由は,内臓手術のように「立体で」手術を行なうのと異なり,顔面を「立体に」手術するからである.そのように能動的な立体造形のためには,顔面の構成についての美術解剖学的な知識が必要であり,この種の手術は,いわば,形成外科における極意ともいえるのである.
 もちろん,通常の意味での医学的知識や技術は根底として必要なものであり,ことに軟骨,皮膚などの造形素材を駆使するために欠くことができない.しかし,同時に決め手となるのが顔面各部の均衡,比例,あるいはそれに関連する審美的,ないし心理的問題なのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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