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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻10号

1966年10月発行

文献概要

症例

胃切Billroth I法後に合併せる空腸重積症

著者: 赤沢喜三郎12 佐藤紋郎1 村松正久1 檜山嘉也1 本山博信3

所属機関: 1江東病院外科 2順天堂大学 3順天堂大学外科

ページ範囲:P.1459 - P.1464

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はじめに
 今日では手術手技ならびに化学療法の進歩にともなつて,胃切除術は安全に,かつ広範に行なわれており,治療成績は向上している,術後の腸閉塞などは少なくなつたが,稀な合併症として周切除後の腸重積が知られている.
 1914年Bozziが胃切除後に発生した空腸胃内腸重積を最初に報告しているが1),本邦では1931年(昭和6年),小柳2)の発表が第1例であり,胃切除術の増加とともにこの合併症も増え,現在までに74例の症例が報告されている.このうち大部分は胃切Billroth II法後に起こつており,胃切Billroth I法後に合併しているのは2例のみである.非常に稀な例として第3例目の臨床経験を報告し,多少の文献的考察をつけ加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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