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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻11号

1966年11月発行

グラフ

自家遊離腸管による静脈移植

著者: 小泉博義1 松本昭彦1 和田達雄1

所属機関: 1横浜市立大学医学部和田外科

ページ範囲:P.1485 - P.1488

文献概要

 静脈の移植は,血流域,血圧など血行力学的差異に起因するのか,動脈移植に比し,その成績が著しく劣つている,移植材料も各種合成代用血管,気管,筋膜,心膜などの同種および自家組織の多種類にわたる実験報告がある.また,早期血栓,晩期狭窄に対するヘパリンの使用,吻合部補強,代用血管をまず動脈に移植して,仮性内膜形成後に静脈移植を行なう方法などの努力がされているが,いまだ決め手がない現況である.
 昨年の日本外科学会総会における,米軍座間病院の松元輝夫氏の自家遊離腸管を静脈に移植し,これが生着かつ100%の長期開存をみたという実験報告は非常に興味深い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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