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特集 小児疾患の早期診断と手術適応
腸重積症の早期診断と手術適応
著者: 伝田俊男1 秋山洋1
所属機関: 1国立こども病院外科
ページ範囲:P.1519 - P.1523
文献購入ページに移動はじめに
腸重積症は小児の腸閉塞症の大半を占め,小児外科のなかで,古くから重要な疾患とされているが,本邦の報告例をみると5年間に50例前後の報告が多く,必ずしも非常に多いとは言いえないが,急性腹症として,小児科医,外科医が日常遭遇する疾患である.本症の手術療法の成績も,小児外科の進歩に伴い,非常に向上してきている.しかしながら,現在においても,診断,特に治療面において,必ずしも疑問の点がないわけではない.そこでわれわれが最近当院で経験した症例を中心として,これらの点についてわれわれの考えを述べてみたい.
腸重積症は小児の腸閉塞症の大半を占め,小児外科のなかで,古くから重要な疾患とされているが,本邦の報告例をみると5年間に50例前後の報告が多く,必ずしも非常に多いとは言いえないが,急性腹症として,小児科医,外科医が日常遭遇する疾患である.本症の手術療法の成績も,小児外科の進歩に伴い,非常に向上してきている.しかしながら,現在においても,診断,特に治療面において,必ずしも疑問の点がないわけではない.そこでわれわれが最近当院で経験した症例を中心として,これらの点についてわれわれの考えを述べてみたい.
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