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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻12号

1966年12月発行

文献概要

特集 虫垂炎—その困難な問題点

壊疽性虫垂炎の切除断端の処置はどうすべきか

著者: 代田明郎1 服部博之1 吉岡正智1 恩田昌彦1 山下精彦1 柴積1 塚原英之1 埴原忠良1 清水良泰1

所属機関: 1日本医科大学松倉外科

ページ範囲:P.1667 - P.1671

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はじめに
 虫垂の壊疽性変化が,主としてその中央部から先端にあるような場合には,その切除断端処理に特別の困難を伴わないが,虫垂根部に強い場合や,盲腸壁にも虫垂の炎症が波及して蜂巣織炎を起こしていたり,あるいはまたすでに穿孔を起こして,膿瘍の形成や汎発性腹膜炎を併発していると,虫垂根部や根部周囲の盲腸壁も脆弱となつていて,その断端処理に困難をきわめることが少なくない.
 このような場合,その断端処理をいかにしたらよいか,教室の臨床材料を基として,次に述べてみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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