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症例
巨大孤立性肝嚢胞の1例
著者: 大和哲郎1 加藤嘩1 武藤賢二1
所属機関: 1慈生会病院
ページ範囲:P.1743 - P.1746
文献購入ページに移動肝における嚢胞形成の多くは,寄生虫性嚢胞か,組織崩壊によつて生ずる偽性嚢胞で,真性嚢胞は稀有である.しかも緩慢に発育経過し,特有な症状がなく,臨床診断も困難であるため,剖検あるいは開腹術のさいに偶然発見される場合が多い.
最近,われわれは気腹レ線撮影法によつて,術前に診断し,完全別出術に成功した,巨大な孤立性肝嚢胞の1例を経験したので報告し,あわせて文献的考擦を加えた.
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