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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻12号

1966年12月発行

文献概要

症例

外傷性(脳室内)気脳症の1治験例

著者: 倉本進賢1 森平真1 渡辺光夫1 末安種行1

所属機関: 1久留米大学医学部脇坂外科

ページ範囲:P.1747 - P.1750

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はじめに
 気脳症の発見は古く,McArthur1)によれば,すでに1741年にLecatにより報告され,また1777年には,Olof Aerelによってtraumatic pneumatoceleが報告されている.その後1913年にLukett2)がレ線学的にこれを認めて以来,Holmes3),May4),Potter5),Killian6),Dandy7)をはじめ欧米では多くの報告がなされている.しかしわが国では近年の交通事故および労働災害による頭部外傷の激増にもかかわらず,本症に遭遇することは比較的に稀であり報告も少ない9)10).私共は最近外傷後に脳内気脳症を生じ,これがさらに脳室内気脳症に発展した1例に開頭術を行ない,治癒せしめえたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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