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症例
外傷性(脳室内)気脳症の1治験例
著者: 倉本進賢1 森平真1 渡辺光夫1 末安種行1
所属機関: 1久留米大学医学部脇坂外科
ページ範囲:P.1747 - P.1750
文献購入ページに移動気脳症の発見は古く,McArthur1)によれば,すでに1741年にLecatにより報告され,また1777年には,Olof Aerelによってtraumatic pneumatoceleが報告されている.その後1913年にLukett2)がレ線学的にこれを認めて以来,Holmes3),May4),Potter5),Killian6),Dandy7)をはじめ欧米では多くの報告がなされている.しかしわが国では近年の交通事故および労働災害による頭部外傷の激増にもかかわらず,本症に遭遇することは比較的に稀であり報告も少ない9)10).私共は最近外傷後に脳内気脳症を生じ,これがさらに脳室内気脳症に発展した1例に開頭術を行ない,治癒せしめえたので報告する.
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