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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻2号

1966年02月発行

文献概要

簡易検査法

尿検査(2)

著者: 茂手木皓喜1

所属機関: 1東京大学附属病院中央検査部

ページ範囲:P.200 - P.202

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ウロビリノゲン
 1.臨床的意義 胆道閉塞の場合はビリルビンは腸に達しないためウロビリノゲンは生成されず,したがつて尿中に出現しない.肝障害があるとウロビリノゲン,ビリルビンの変化が障害されて大量のウロビリノゲンが血中に増量し,尿に大量排泄される.排泄されたウロビリノゲンは容易に酸化されてウロビリンに変化するので,検出は新鮮尿を用いねばならぬ.
 正常の場合…少量に存在する.判定(±) 増量の場合・・・・判定(+)から(+++)まで.主に肝実質障害の時,その他肝のうつ血,伝染性疾患.熱性病,出血,溶血性黄疸,疲労後などにも陽性を示すことがある. 欠如する場合・・・・胆道閉塞,判定は(−−)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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