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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻2号

1966年02月発行

グラフ

異種摘出肝灌流による肝性昏睡の治療法

著者: 水戸廸郎12

所属機関: 1 2北海道大学第1外科 3

ページ範囲:P.232 - P.236

文献概要

 肝性昏睡の治療には枚挙にいとまがない程数多くの方法がある.これは肝性昏睡のmechanism,→ができないことによる.肝疾患末期の肝性昏睡に対する根治的治療は,臓器移植によらざるをえないがに何んらかの形で,肝機能を代行させ,危機を脱することができれば,その後は肝の再生力により救命わゆる"人工肝臓装置"の研究が主として日本において行なわれ,世の注目をあびたが,まだ実験研いえよう.一方,昨年来,米国においては異種肝臓灌流法が、あらゆる薬物治療に反応を示さなかつたに成功して以来,肝移植の前段階として,まだ"New concepts in the management of liver failure"されるに至つた(第1表).著者等も4例に合計13回の灌流を行ない.全例,昏睡状態より回復せしめよび灌流法の大要をここに紹介することとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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