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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻3号

1966年03月発行

グラフ 外科病理アトラス

乳腺症

著者: 増田強三1

所属機関: 1京都大学医学部外科第2講座

ページ範囲:P.287 - P.291

文献概要

 乳腺症Mastopathieは1927年にMoszkowiczによつて命名された乳腺の疾患であるが,すでにそれ以前にも乳腺に嚢腫性の変化あるいは,上皮細胞の増殖や委縮像,細胞浸潤,汗腺上皮への化生等の多彩な変化があらわれる疾患のあることをCooper等が報告し、同義語と目される病名は50以上にも及んでいる.最近米国あたりはCystic Disease of theBreastという病名が多く用いられているようである.本症の本態に関しては、古来多数の意見があるが,大別すると次のようである.
 1)腫瘍性変化とみなすもの 2) 慢性炎症変化とみなすもの 3) 退行了性変化とみなすもの 4) 寄形性変化とみなすもの 5) 以上の諸変化を総合して生殖腺の機能失調に起因するものとして一つの疾病慨念に統一しようとするもの

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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