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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻3号

1966年03月発行

文献概要

論説

イレウス死因と腸内細菌—とくに大腸菌群

著者: 松倉三郎1 代田明郎1

所属機関: 1日本医科大学松倉外科教室

ページ範囲:P.321 - P.329

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I.緒言
 イレウス患者の生体内における生理機構の混乱は想像以上のものがあり,外科的手術によつてその原因の除去,あるいは罹患腸管の切除,あるいは糞瘻造設等の適切なる処置が施行され得たとしても,その予後は決して楽観を許さないことはわれわれ実地臨床医家のしばしば経験するところである.
 すなわち患者に満足すべき手術と術後の十分なる水分電解質の補給等が行なわれ,安心していると患者が忽然として鬼籍に入り,われわれ外科医を驚かすことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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