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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻3号

1966年03月発行

文献概要

診断のポイント

連続性心雑音を有する心疾患—(1)ボタロー氏管開存症を中心に

著者: 新井達太1

所属機関: 1東京古女子医大榊原外科

ページ範囲:P.340 - P.346

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 連続性雑音を来す疾患のうちで最も多いのは,ボタロー氏管(あるいは動脈管)開存症である.その定型的のものは,診断が容易であるが,非定型的の場合は診断に困難をきたす場合があり,大動脈中隔欠損、冠動静脈瘻,Valsalva 洞動脈瘤破裂,心室中隔欠損を体う大動脈弁閉鎖不全との鑑別を行なう必要がある.これらの疾患は心雑音が類似しているだけでなく,脈圧の増大すなわち最低血圧がしばしば0を示し,心電図上,左室肥大を示すなどの類似点が多いが,手術の場合に,その到達方法が異なるので,その術前の診断は確実でなければならない.
 そこで,ボタロー氏管開存症を中心にして,連続性雑音あるいはto and fro mur murを示す上記の疾患の特徴をあげ,診断の要点を記すこととする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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