臨床外科21巻3号

1966年03月発行

カンファレンス

胆道癌

著者： 小島憲¹ 平野謙次郎¹ 平福一郎² 若山晃³ 高木常光⁴ 上野幸久⁵ 布施為松⁶ 太田怜⁵ 原田敏雄⁷ 藤田五郎¹ 芳賀稔⁵ 太田義彦⁸ 高島守民⁶ 前原義二⁹ 本橋均¹ 大橋成一¹¹⁰

所属機関： ¹自衛隊中央病院 ²自衛隊中央病院研究部 ³自衛隊中央病院診療第3部 ⁴自衛隊中央病院診療第6部 ⁵自衛隊中央病院内科 ⁶自衛隊中央病院外科 ⁷自衛隊中央病院神経科 ⁸自衛隊中央病院小児科 ⁹自衛隊中央病院研究部病理係 ¹⁰国立東一病院臨床検査部

ページ範囲：P.405 - P.411

文献概要

　藤田（司会）自衛隊中央病院臨床病理検討会第300回記念の第2例は，去る6月4日，第286回のC．C．で検討した症例ですが，その後，外科の方に転科して手術を受けましたが，7月16日に亡くなつておられます．C．C．のときの臨床診断は胆道癌となつております，内科，外科を問わず活発なご発言をお願いします．それでは，外科の高島医官から経過をどうぞ．
　高島　患者は69歳の女性です．主訴は心窩部痛と黄疸で，家族歴では弟さんが胃癌で亡くなり，姉さんはバセドウ氏病で亡くなつておられます．