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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻4号

1966年04月発行

文献概要

特集 胃手術後の困難症

ダンピング症候群

著者: 山岸三木雄1 大久保高明1 米元敏雄1 山岸俊彦1 将基面直1 森田修平1

所属機関: 1横浜市立大学医学部山岸外科

ページ範囲:P.477 - P.482

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 胃切除後の困難症として,いろいろあげられるが,dumping syndromeはその最も重要なものの一つである.しかしその原因に関しては,まだ完全に解明されず,その発生頻度は諸家によりまちまちであり,治療に関しても,ほとんど問題視しないものがある反面,重症例には外科療法も行なわれている.私自身は,患者からdumping synd-romeのため強い苦情を訴えられたことはあまりないが.教室の統計では相当高い発生率を示しており,2,3の手術例も経験している.手術によつて潰瘍症は治癒しても,このようなsyndromeのため,食生活が充分に楽しめないようなことがあつては,はなはだ不本意である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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