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文献詳細

雑誌文献

臨床外科21巻5号

1966年05月発行

文献概要

外科の焦点

高圧酸素療法の臨床応用(2)

著者: 古田昭一1 高木忠信1 呉大順2 佐藤富蔵2 山本俊一3

所属機関: 1東京大学医学部中央手術部 2東京大学医学部胸部外科 3東京大学医学部保健学科

ページ範囲:P.579 - P.589

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D.潜水病(Bends)に対する再加圧療法
 潜水病は潜函(Caisson)病とも減圧病とも呼ばれている.今日橋梁基礎工事,海底作業等に用いられている潜函工法を一番初めに実施したのはフランスで,Loire河の工事では潜函病が見られたということである1),(1841年Triger).
 本症は一般には"Bends"と呼ばれているが,その言葉の意味は症状である関節痛,筋肉痛,呼吸困難等の苦痛を柔らげるために,体を折り曲げることよりきたものである.発症のメカニスムスは衆知のように,血液,組織液,脂肪内に溶存したガスが急激な減圧により発泡し,ガス栓塞,組織の損傷を起こすためと考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1278

印刷版ISSN:0386-9857

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